広島駅、新幹線停止による混雑
改札前での偶然の出会い
8月10日、大雨で山陽新幹線(広島〜博多間)が運休になってしまいました。
関東で別行動していた次女と再会はできたものの、改札口は長蛇の列。動く気配もありません。
そこへ、後ろに並んできた女性が「改札ってここだけなんですか?」と声をかけてきました。
その横には92歳のおばあちゃん。
最初は親子さんかと思っていたのですが…話を聞いてびっくり。
新幹線で隣の席になった“初対面同士”だったんです。
神戸の女性と92歳のおばあちゃん
女性は神戸から佐賀へお墓参りに行く途中。
おばあちゃんは兵庫での葬儀を終え、大分に帰る途中。
大雨の影響で広島までしか行けず、降ろされてしまったそうです。
「ホテルを探したいんですけど…」と女性。でも、サーバー障害で検索できず、次女が調べても市内のホテルは空きゼロ。
通りかかった駅員さんには「神戸まで戻れますよ」と言われたのに、女性は迷わずこう言いました。
「おばあちゃんを一人にできないので、駅に残ります」
「うちにおいでよ」
その言葉に胸が熱くなりました。
思わず次女に「おばあちゃん、家に泊めてもいい?」と確認。
「いいよ」と即答してくれたので、私の口から出たのは自然な一言でした。
「おばあちゃん!家においでよ」
女性は「ありがとうございます」とお礼を言って神戸に戻られました。
その後、足の悪いおばあちゃんとともに払い戻しなどの手続きも含めて改札から出るのに3時間以上かかりました。
ちなみに払い戻しは後日でも可能
こんなに感謝されて
おばあちゃんは、「皆さんにこんなに親切にしていただいて有り難いことです。」と何度も何度も言います。
こんな風に感謝されると俄然パワーが湧いてきます!高齢者や妊婦さんに席を譲る光景で、もしも断られたら?と思うとやめておけばよかった。
見知らぬ人に親切にするのもかなり勇気がいることだと私は思います。
だから、親切を素直に受け取ってくれるおばあちゃんだから、神戸の方から親切のバトンを受け取って良かったと心から思いました。
優しさのバトンは続く
翌日、おばあちゃんは9時18分発の指定席を購入できました。おばあちゃんの息子さんに博多の到着時間を電話でお伝えしました。
あとは同じ号車に並んでいた方にお願いして、おばあちゃんを席まで案内してもらいました。
博多に着いてからも、迎えに来られた息子さんと会えるまで、その方が寄り添ってくれたと後で知りました。
初めて、人と人のつながりを強く感じた日。
見て見ぬふりをしない人が、こんなにもいるんだと知りました。
ご縁は続いていく
この出会いがきっかけで、神戸の女性ともLINEを交換。やり取りしてみると、ご主人を亡くされていたり、ご両親が佐賀にいらっしゃったり、私の長女が神戸に住んでいたり…。どこか境遇が似ていますね、と笑い合いました。
「今度、長女さんの所に行くときは会いたいですね?」
「ぜひぜひ、またお会いしたいです」
再会出来ることが楽しみになりました。
小さな変化
正直、くたびれた一日でした。
でも、「変われない」と思っていた自分の中に、少しだけ変化が芽生えた気がします。
困っている人に手を差し伸べる勇気、これからも持ち続けたいと思いました。
あぁ、
これって・・・
リベフェスでの交流で自然に優しくしてくださる人たちに出会えた事が大きな変化になったのかもしれません。
この気持ちが薄れていくことのないように、前に前に進んでいきたいと思います。
皆様も、「旅の一期一会」はございますか?
よろしければコメントで教えていただけると嬉しいです。
数日後、おばあちゃんからブドウが贈られてきました。こんな美味しいブドウを・・ありがとうございました😍
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
それではこの辺で失礼します。
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