漫画(毒親編) あの夜、なぜ?目が覚めただけなのに・・・

私の子供時代 その7|夜中に響いた泣き叫びと、理不尽な暴力

こんにちは、まなえです。

※本記事には家庭内暴力の描写が含まれます。しんどくなる方は無理せず休みながらお読みください。

あの夜、泣きわめく声で目を覚ました

年長さんの頃。
真夜中、毒母の泣き叫ぶ声で目が覚めました。
父はいない。
誰もいない部屋で、母は何かに怒り狂っている。
心臓がドクドクして、私は薄目のまま固まりました。

真夜中に目を覚ます幼い私

寝たフリは通じなかった

母は近くの物を投げ、破り、当たり散らしていました。
怖くて寝返りを打った瞬間、母がこちらに気づいて…。

「なんで起きとるんや…」

私は目をつぶって寝たフリ。
でも髪をつかまれ、布団から引きずり出され、体を蹴られ、頭や顔を何度も叩かれました。

「寝たフリするな!」「なんでやー!」「ああー!くそ!」

わけが分からず、謝るしかない私。

「ごめんなさい…もうしません…」

謝っても止まらない暴力。
髪を引っ張られ、放り投げられ、自分が今どうなっているのか分からなくなっていました。

混乱する幼い私のイラスト

暴力のあと、束で抜けていた髪

どれくらい続いたのか分かりません。
おさまった後、私は母のそばで正座。
母はブツブツと文句を言い続け、最後にこう言いました。

「早う、寝んさいや!」

立ち上がろうとして気づきました。
髪が、束で抜けている――。

束で抜け落ちた髪のイラスト

原因は、父の「飲みに行ったまま帰らない」

後から分かったのは、父が振込予定の金を遊びに使って帰らなかったこと。
戻ってきた日に夫婦喧嘩になり、母は殴られて座り込んで泣き叫び、父は万年床でテレビをつけたまま。
狭いアパートで、私と姉は嵐が過ぎるのを黙って待つだけでした。

狭い部屋で喧嘩がおさまるのを待つ姉妹

「なぜ私が?」は、今も心に残っている

私は悪いことをしたのだろうか。
寝ていなかったから?――答えはありません。
毒親は忘れてしまうかもしれない。
でも、私は忘れられない記憶として今も抱えています。


さいごに(自分を責めなくていい)

親が子に感情をぶつける環境は、子どもの心に深い傷を残します。
ここでは当時の私の体験を踏まえ、特徴・影響・対処のヒントを簡潔にまとめます。

毒親の感情的行動に見られがちな特徴

  • 感情の起伏が激しく、些細なことで怒鳴る・泣く
  • 子どもを感情のはけ口にする(八つ当たり)
  • 言葉で否定し、自尊心を削る発言が多い
  • 自分の不満や期待を子に投影する

子どもへの影響

  1. 自尊心の低下…「自分は悪い子だ」と思い込みやすくなる
  2. 感情表現の困難…本音を出すのが怖くなる/我慢が習慣になる
  3. 人間関係の歪み…相手に合わせすぎたり、境界線が引けない
  4. メンタル不調のリスク…不安・抑うつ・フラッシュバックなど

対処のヒント(いまの私から当時の私へ)

  1. 境界線を持つ…「これは私の問題ではない」と心の中で線を引く
  2. 自己肯定感を少しずつ回復…小さな成功体験を記録する/自分にやさしい言葉をかける
  3. 信頼できる大人・友人に話す…孤立しない。必要なら相談窓口や専門家へ
  4. 安全確保を最優先…危険を感じたらその場を離れる・助けを求める
  5. 自立の準備…学び・仕事・生活スキルを積み、心身の自立を進める
経験は消せないけれど、いまの自分は選べる。
自分のケアを最優先に、必要な支援を受けながら前へ。
(身近に同様の方がいれば、お住まいの自治体の相談窓口や「DV相談+」などの支援先も活用を)

自分の強み・得意・没頭できることは、人生を切りひらく力になります。小さくても一歩ずつ。それが新しいスタートラインになります。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

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