『団地のふたり』感想|50代以降に刺さる、静かな共感とあたたかさ
こんにちは
まなえです
今回はNHKドラマ『団地のふたり』について。
2024年9月1日スタート、日曜22:00〜22:49放送。
原作は藤野千夜さんの同名小説で、小泉今日子さん(野枝)と小林聡美さん(奈津子)が、変わりゆく暮らしと団地の時間をやわらかく描きます。
どんな物語?
野枝と奈津子、ふたりの生活の機微を軸に、団地で暮らす人びとの空気や距離感が少しずつ変化していく。
大事件は起こらないのに、胸の奥にじんわり残る──そんな連続ドラマです。中高年の視聴者を中心に「わかる」「そうなるよね」と共感の声が多いのも納得。
えっ、もう最終回?
毎週録画して楽しみに観ていましたが、残念ながら全10回で、最終回は11月3日。
最終話は1年後の物語として締めくくられる構成で、余韻が長く続きます。

見どころ:私たちの今に寄り添うテーマ
- 自分の老いとの向き合い方
- 親の介護や同級生の親の認知症
- これからの働き方と収入への不安
- 断捨離やフリマアプリとの距離感
- 更年期のつらさ
どれも「まさに今の自分ごと」。
派手ではないけれど、生活者の視点で丁寧にすくい上げられた言葉やシーンに、毎回うなずいてしまいます。
80年代の記憶がふっとよみがえる
オフコース、イルカ、アリス、松山千春、Bread & Butter…といった楽曲の気配。私は特に『異邦人』『セーラー服と機関銃』『淋しい熱帯魚』あたりで反応してしまいました。
そして杉本哲太さん。
かつての“つっぱり”イメージから、人情のある兄貴分まで、時を経た存在感に胸が熱くなります。
自分ごととして考えさせられる
「まだ元気、でも以前のようには無理がきかない」
親世代を見ながら、自分の数年後を想像して焦ったり、途方に暮れたり。ドラマのなかの会話や食卓、昔話に笑う時間が、こちらの背中までそっと押してくれる。
疎遠になった友人に会って、むかしみたいに笑い転げたい──そんな気持ちを思い出させてくれる作品です。

なっちゃんの部屋に住みたくなる理由
古い団地の間取り、昭和レトロな家具、やさしい照明。
奈津子の部屋は、在宅で働く姿が想像できるデスクまわりや可愛いテキスタイルが素敵。
旬の食材を丁寧に料理するシーンも見どころで、「真似したい」が増えます。
ベランダでの語らいは憧れるけれど、現実の近隣事情を考えると少し難しい…そんな“あるある”も含めて、生活の温度が伝わってきます。
キャストの化学反応
毎回入れ替わるゲスト陣も豪華。
橋爪功、丘みつ子、由紀さおり、名取裕子、杉本哲太 ほか。
主役のふたりと交わることで、物語の色合いが回ごとに微妙に変わる。
そのにじみ方が、作品全体の味わいを深くしています。
まとめ:静かに効いてくるドラマ
大仰な感動ではなく、日々の暮らしに寄り添う小さな気づきが積み重なる。
『団地のふたり』は、そんな“静かな効き目”のある作品でした。
季節が変わるみたいに、私たちも少しずつ変わっていく。
最終回を見届けた今も、ふたりの時間がどこかで続いている気がしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
続編やスピンオフがもしあったら、またここで語らせてください。
それでは本日はこの辺で
最後までお付き合いくださりありがとうございました😊





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